🎓 上級者向け点数計算

特殊ケースと高度なテクニックをマスターしよう

🎯 このページの対象者

基本的な符計算と点数計算をマスターし、さらに高度なテクニックを身につけたい上級者向けの内容です。

✅ 前提知識

  • 基本的な符計算ができる
  • 一般的な役を理解している
  • 点数表を暗記している
  • 実戦経験が豊富

🎯 習得目標

  • 特殊な符計算パターンの理解
  • 複雑な役の組み合わせ判定
  • 瞬時の点数計算能力
  • 実戦での応用力向上

⚡ 特殊な符計算パターン

一般的な符計算では出てこない、特殊なケースを詳しく解説します。

1. 七対子の符計算

七対子は特殊な手役で、固定で25符となります。他の符は一切加算されません。

例:七対子ツモ

1m1m 3p3p 5s5s 7s7s 9s9s 東東 白白
基本符:25符(固定)
ツモ:+0符(加算なし)
合計:25符

2. 国士無双の符計算

国士無双も特殊な手役で、固定で30符となります。

例:国士無双13面待ち

1m9m 1p9p 1s9s 東南西北 白發中
基本符:30符(固定)
合計:30符

3. 平和ツモの特殊ケース

平和ツモは「符なし」と呼ばれ、固定で20符となります。ツモ符の+2符も加算されません。

例:平和ツモ

1m2m3m 4p5p6p 7s8s9s 2s3s 4m4m
基本符:20符
順子:0符×4
雀頭(四萬):0符
両面待ち:0符
ツモ:+0符(平和ツモは加算なし)
合計:20符

🔥 複雑な役の組み合わせ判定

1. 複合役の判定パターン

一気通貫 + 三色同順 + 平和

1m2m3m 4m5m6m 7m8m9m 1p2p3p 1s1s
✅ 一気通貫:門前で2翻
❌ 三色同順:同順がない
✅ 平和:全て順子、役牌でない雀頭、両面待ち
確定:一気通貫(2翻) + 平和(1翻) = 3翻

混一色 + 対々和 + 役牌

1m1m1m 3m3m3m 9m9m9m 東東東 中中
✅ 混一色:字牌と1種類の数牌で3翻
✅ 対々和:全て刻子で2翻
✅ 役牌(東):1翻
✅ 役牌(中):1翻
確定:混一色(3翻) + 対々和(2翻) + 役牌×2(2翻) = 7翻

2. 見落としやすい役の複合

三暗刻 + 混老頭

1m1m1m 9p9p9p 東東東 北北北 1s1s

見落としがちなポイント:

  • 三暗刻(2翻)は明らか
  • 混老頭(2翻)を見落としやすい
  • 全て么九牌(1,9,字牌)で構成されている
  • 対々和(2翻)も成立
正解:三暗刻(2翻) + 混老頭(2翻) + 対々和(2翻) = 6翻

⚡ 瞬時計算テクニック

1. 符計算の暗算テクニック

基本パターンの暗記

門前ロン平和
20 + 10 = 30符
門前ロン非平和
20 + 10 + α = 30符〜
鳴き平和形ロン
20 + 2(辺張等) = 22→30符
ツモ平和
固定20符

2. 点数の瞬時判定

覚えるべき基本点数

30符1翻
1000/2000 | 500オール
30符2翻
2000/3900 | 1000オール
30符3翻
3900/7700 | 2000オール
40符1翻
1300/2600 | 700オール
50符1翻
1600/3200 | 800オール
60符1翻
2000/3900 | 1000オール

3. 実戦での計算順序

1

役の確認

まず確実な役を数える。見落としがちな役をチェック。

2

符の概算

平和なら30符、そうでなければ40符前後を想定。

3

点数の判定

満貫以上か通常点かを判断し、暗記した表から選択。

🏆 実戦応用テクニック

1. 聴牌時の点数予測

聴牌時に和了牌によってどう点数が変わるかを瞬時に判断する技術です。

例:多面張の点数差

1m1m1m 2p3p4p 6s7s8s 9s9s 待ち:1s4s7s
一索和了 辺張待ち +2符 40符 → 2600/5200
四索和了 嵌張待ち +2符 40符 → 2600/5200
七索和了 辺張待ち +2符 40符 → 2600/5200

2. 鳴きの点数影響判断

ポンやチーをした時の点数への影響を正確に把握する技術です。

門前維持 vs 鳴き

門前ロン
1m2m3m 4p5p6p 7s8s9s 2s3s 4m4m
平和(1翻) + 門前清ロン和(1翻) = 2翻
30符2翻 = 2000/3900
鳴きロン
1m2m3m 4p5p6p [ポン7s8s9s] 2s3s 4m4m
役なし → 和了不可
他に役が必要

3. プロレベルの計算技術

🎯 条件分岐計算

「この牌でツモれば○点、ロンなら○点」を瞬時に判断。待ち牌ごとの点数差も把握。

⚡ 確率的思考

「高い手を狙うか、安い手で確実に和了するか」の期待値計算を点数と絡めて判断。

🧮 積み棒込み計算

本場数と供託を含めた実際の授受金額を瞬時に計算。連荘時の点数効率も考慮。

📊 相対点数感覚

現在の点数状況から「この点数差を詰めるにはどの程度の手が必要か」を逆算して判断。

📝 上級者向け練習問題

以下の問題で、あなたの点数計算能力を試してみましょう。制限時間は1問30秒です。

問題1:複合役判定

2m2m2m 3m3m3m 1p1p1p 9p9p9p 5s5s
門前ロン、東場、東家、五索で和了
役と翻数、符数、点数を答えよ
【答え】
役:混老頭(2翻)+ 対々和(2翻)= 4翻
符:20(基本)+ 8(二萬暗刻・中張牌)+ 8(三萬暗刻・中張牌)+ 8(一筒暗刻・么九牌)+ 8(九筒暗刻・么九牌)+ 10(門前ロン)= 62符 → 70符
点数:子の場合、70符4翻 = 8000点(満貫)→ 8000/16000

問題2:特殊符計算

1m1m1m 2m2m2m [チー3p4p5p] 7s7s 8s8s
ロン、南場、南家、七索で和了
符数と最終点数を答えよ
【答え】
役:三暗刻(2翻)
符:20(基本)+ 8(一萬暗刻・么九牌)+ 4(二萬暗刻・中張牌)+ 2(単騎待ち)= 34符 → 40符
点数:40符2翻 = 2600/5200

問題3:見落としやすい役

1m1m 9m9m 1p1p 9p9p 1s1s 9s9s 東東
門前ツモ、東場、南家
成立する役をすべて挙げ、最終点数を答えよ
【答え】
役:混老頭(2翻)+ 対々和(2翻)+ 門前清自摸和(1翻)= 5翻
符:20(基本)+ 2(ツモ)+ 8×4(全て么九牌の暗刻)= 54符 → 60符
点数:60符5翻 = 12000点(満貫)→ 4000/8000
注意:全て么九牌(1・9・字牌)で構成された混老頭を見落としがち