翻数計算
各種役の翻数を覚えて正確に計算しよう
翻数(ハン)とは
翻数(ハン)とは、麻雀で和了(あがり)した時の役の価値を表す単位です。各役には決められた翻数があり、すべての役の翻数を合計して、符数と組み合わせて最終的な点数を決定します。
翻数計算について
翻数計算では、以下の要素を考慮します。
- 役の翻数
立直(1翻)、タンヤオ(1翻)、対々和(2翻)など - ドラ
ドラ表示牌の次の牌(1枚につき1翻) - 赤ドラ
赤い5の牌(1枚につき1翻) - 裏ドラ
立直時のみ(1枚につき1翻) - 状況役
ツモ、海底、嶺上開花など
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主な役の翻数
1翻役
断么九(タンヤオ)- 1翻
2〜8の数牌のみで作る役。字牌や1・9牌を使わない。
例:














役牌(ヤクハイ)- 1翻
白・発・中・場風・自風の刻子(3枚組)を作る役。
白の刻子:



発の刻子:



中の刻子:



平和(ピンフ)- 1翻(門前のみ)
4つの順子+雀頭で、待ちがリャンメンの役。符が付かない組み合わせ。
例:
5・8萬待ち













一盃口(イーペーコー)- 1翻(門前のみ)
同じ順子を2組作る役。門前でのみ成立。
例(234筒を2組):














その他の1翻役:
- 立直(リーチ): 門前テンパイ時にリーチを宣言
- 一発(イッパツ): リーチ後1巡目でアガリ
- 門前清自摸和(ツモ): 鳴かずにツモでアガリ
2翻役
七対子(チートイツ)- 2翻
同じ牌2枚の対子を7組作る役。
例:














対々和(トイトイホー)- 2翻
4つの面子を全て刻子(ポン・カン)で作る役。
例:














一気通貫(イッキツウカン)- 2翻(門前)/ 1翻(鳴きあり)
同種牌で123、456、789の順子を作る役。
例(萬子で123456789):














三色同順(サンショクドウジュン)- 2翻(門前)/ 1翻(鳴きあり)
万・筒・索で同じ数字の順子を作る役。
例(234を万筒索で):














三色同刻(サンショクドウコー)- 2翻
万・筒・索で同じ数字の刻子を作る役。
例(555を万筒索で):














混全帯么九(ホンチャンタイヤオチュー)- 2翻(門前)/ 1翻(鳴きあり)
全ての面子・雀頭に1・9・字牌を含む役。字牌も使用。
例:














3翻役
混一色(ホンイーソー)- 3翻(門前)/ 2翻(鳴きあり)
1種類の数牌+字牌で作る役。
例(萬子+字牌):














二盃口(リャンペーコー)- 3翻(門前のみ)
同じ順子を2組×2セット作る役。一盃口の上位版。
例(234と567を2組ずつ):














純全帯么九(ジュンチャンタイヤオチュー)- 3翻(門前)/ 2翻(鳴きあり)
全ての面子・雀頭に1・9を含み、字牌を使わない役。
例:














小三元(ショウサンゲン)- 2翻
白・発・中の内2種類を刻子、1種類を雀頭にする役。
例(白発刻子+中雀頭):














満貫以上の役
清一色(チンイーソー)- 6翻(門前)/ 5翻(鳴きあり)
1種類の数牌のみで作る役。
例(筒子のみ):














国士無双(コクシムソウ)- 役満
1・9・字牌の13種類を1枚ずつ+同じ牌1枚の特殊形。
例:














四暗刻(スーアンコー)- 役満
4つの刻子を全てツモで作る役。鳴きは不可。
例:














大三元(ダイサンゲン)- 役満
白・発・中の3種類を全て刻子にする役。
例:














食い下がりについて
翻数計算において、鳴き(ポン・チー・カン)をすることで役の翻数が減ったり、成立しなくなったりすることを「食い下がり」と言います。
食い下がりしない役
役名 | 門前時 | 鳴きあり |
---|---|---|
タンヤオ(断么九) | 1翻 | 1翻 |
役牌(三元牌・風牌) | 1翻 | 1翻 |
対々和(トイトイ) | 2翻 | 2翻 |
三暗刻(サンアンコー) | 2翻 | 2翻 |
翻数が減る役
役名 | 門前時 | 鳴きあり |
---|---|---|
混一色(ホンイーソー) | 3翻 | 2翻 |
純全帯么九(ジュンチャン) | 3翻 | 2翻 |
清一色(チンイーソー) | 6翻 | 5翻 |
成立しなくなる役(門前のみ)
- 平和(ピンフ): 門前でのみ成立(1翻)
- 門前清自摸和(ツモ): 門前ツモでのみ成立(1翻)
- 一盃口(イーペーコー): 門前でのみ成立(1翻)
- 二盃口(リャンペーコー): 門前でのみ成立(3翻)
※鳴きをする際は、これらの食い下がりを考慮して判断することが重要です。
翻数計算のコツ
📊 役の優先順位
上位役があると下位役は無効になることがあります(二盃口(リャンペーコー)→一盃口(イーペーコー)など)
🎴 ドラの数え方
ドラ表示牌の次の牌を数えます。9の次は1、北の次は東です。
🎯 門前(メンゼン)と鳴き(ナキ)
鳴くと翻数が下がる役があります(清一色(チンイーソー):6翻→5翻など)